ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン(以下、ウォッチガード)は6月3日、オペレーティングシステム「Fireware 11.9」をリリースし、同社のUTM(統合脅威管理)アプライアンスから、より一元的に有線と無線の両方のネットワークセキュリティを実装、構成、そして管理することが可能になったと発表した。

「Fireware 11.9」では無線アクセスポイントの管理機能を飛躍的に向上させており、有線ネットワークと同様に無線ネットワークを一元管理するための機能を拡張。

ネットワークおよびセキュリティ管理者はWebの統合インタフェースを通じてリアルタイムでネットワーク全体の管理・監視を行うことが可能になった。

また、「Fireware OS11.9」で新たに拡張された機能では、無線アクセスポイントの有効範囲の迅速なマッピング、有線および無線ネットワークのセキュリティポリシーの同時変更、そしてネットワークインフラ全般にわたるトラフィック、カバレージ、およびセキュリティ基準の適用を可能にする。

そのほか、トラフィックとチャネルの干渉、脆弱性の特定、帯域幅の優先順位の管理、そして同じ周波数を共有する隣接ネットワークに関して、すべての無線LANの活動をマッピングすることもでき、これにより、無線LANを含むすべてのトラフィックやセキュリティの課題が明確になり、リアルタイムに管理することが可能になる。

また、ネットワーク上の正規のアクセスポイントに紛れた不正なアクセスポイントの特定にも活用することができる。

なお、「Fireware OS11.9」には、ウイルス対策、スパム対策、アプリケーション制御、標的型攻撃対策(APT)、情報漏えい対策(DLP)などのセキュリティサービスも実装されている。