LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

Phoronixは5月24日(米国時間)、「[Phoronix] The LLVM 64-bit ARM64/AArch64 Back-Ends Have Merged」において2014年8月にリリースが予定されている「LLVM 3.5」にAppleとほかのARMベンダから提供されたAArch64アーキテクチャ向けのコードが含まれる旨を伝えた。「LLVM 3.5」は今後さまざまな製品の登場が予定されるAArch64アーキテクチャ向けのコンパイラインフラストラクチャとして活用される可能性がある。

説明によればすでにARMベンダはAArch64アーキテクチャ向けのLLVMバックエンドをLLVMプロジェクトへ提供していたという。さらに2014年3月にAppleが自社のARM64 LLVMバックエンドをオープンソース化。Appleとほかの開発者らはこれら2つの成果物のマージ作業を進め、ほぼその作業が完成したと伝えている。AArch64とARM64バックエンドを統合し、今後はAArch64として利用できるようになる見通し。

ARM系のプロセッサは消費電力が低い上に高いパワーを有していることから、特に組み込みデバイスやアプライアンス系の製品での採用が増えている。今後活用されるシーンはさらに広がることが予想されている。LLVMがAArch64に対応したことは、こうしたプロダクトを開発しているベンダにおいてLLVMをコンパイラインフラストラクチャとして採用しやすくなることを意味している。