KDDIは5月12日、国内通信事業者では初となるM2M組み込み用のLTE対応通信モジュールを19日に発売すると発表した。京セラ製「KYM11」の発売に合わせて、用途に応じた2種類の専用料金プランを提供する。

KYM11は、KDDIが提供する「4G LTE」の800MHz帯に対応し、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsを実現。これまで利用されてきた3G(CDMA2000)やLTEの2.1GHz帯には対応していない。サイズは37×50×5.3mmで、重量は約11g。動作温度は-30℃~+70℃。

KYM11

外部インタフェースとして、シリアルインタフェース×2とUSBインタフェースを採用。SIMカードやUSBを組み込み製品で利用できるようにした。契約情報をOTAで書き換えられるほか、緊急速報メールなどにも対応している。

LTEに対応することで、カーナビの地図データやデジタルサイネージへの動画コンテンツ配信、カメラで撮影した動画の送信といった大容量コンテンツの高速送受信が可能になるとしている。

専用料金プランは「LTEモジュールフラット」と「LTEモジュールダブル定額」。「LTEモジュールフラット」は、下り最大75Mbpsと上り25Mbpsの最大通信速度をフルスピードで利用できるプラン。基本使用料は月額6700円(税別)となっている。なお、月7GBの使用量を超えると、通信速度は最大128kbpsに制限される。

一方、「LTEモジュールダブル定額」は、下りと上りの最大通信速度が512kbpsに制限されるプラン。パケット使用料が300KBまでに制限されており、基本使用料は月額800円(税別)となっている。超過利用も可能で、300KBを超えると1KBあたり1.0円(税別)が課せられる。こちらのプランについても、300KBを超えると、最大通信速度が128kbpsに制限されるという。月額の最大料金は2800円。

なお、両プランともに、別途ユニバーサル利用料や初期費用がかかる。