小田急電鉄は4月30日、今年4月から通勤車両1000形のリニューアルに着手すると発表した。今回のリニューアルでは、運転電力を約20%から最大36%削減し、車内空間をより快適にする。

小田急電鉄 通勤車両1000系

今年度は、2編成8両のリニューアルを行い、順次、160両の1000形 (ワイドドア車両除く)をリニューアルしていく。運用は今年12月を予定している。

新車両は、大容量フルSiCを適用した直流1500V架線対応のVVVFインバーター制御装置を採用することで、機器の小型・軽量化(約80%低減)とブレーキ時の回生電力量の向上を実現する。現行の1000形と比べると、定員時約20%、最大約36%のエネルギーを抑えることが可能だ。

「車内混雑時に少しでも快適で爽やかさや温もりを感じてもらう」をコンセプトに、車内壁面や天井、床などを明るい配色とし、1人当たりの座席幅を最大13ミリ増やす。

加えて、空調装置の容量アップ、風量調整可能な送風機やLED照明の採用により、快適性を向上させる。

小田急電鉄 通勤車両1000系のリニューアルのインテリアデザイン