ANAグループは4月24日、サービスを提供するフロントスタッフ1万3,000名の制服を一斉にリニューアルすることを発表した。今回、ANAを利用する各シーンを通してブランドを感じてもらえるよう、客室乗務員、地上旅客スタッフ、ラウンジスタッフの制服を統一コンセプトでデザインした。
デザインを担当したのは、初の外国人デザイナーとなるプラバル・グルン氏だ。同氏のデザインした洋服は、オバマ米国大統領夫人や、英国王室のキャサリン妃などから支持を得ている。
グルン氏はデザインを作り上げるうえで、ANAのコーポレートカラーを活用した「ブルーライン」を大胆に取り入れ、海外でも世界の人々が一目でANAの制服であることを認知できるようにした。
客室乗務員の制服のコンセプトは「優雅かつANAブランドを体現し、世界のリーディングエアラインとしての品質の高さを感じてもらいたい」。女性はジャケット・スカート背面のブルーラインが特徴的で、ブラウスは無地ブルー、ツイード柄のブルーとピンクの3種類用意されている。男性は、ANAカラーを取り入れたネクタイをグルン氏がデザインし、ライトグレーのジャケットとチャコールグレーのボトムスのセットアップとなる。
地上旅客スタッフの制服のコンセプトは「お客が最初に接するスタッフとして、楽しい空の旅をイメージしてもらいたい」だ。女性は、襟首まわりにブルーラインを取り入れてANAらしさを出しており、ブラウスには七分袖を採用し、ツイード柄のブルーとピンクで「エレガント」「フェミニン」を表している。男性は、ANAカラーを取り入れたネクタイをグルン氏がデザインし、ライトグレーのジャケットとチャコールグレーのボトムスのセットアップとなっている。
ラウンジスタッフの制服は、お客にリラックスしてもらう空間で接するため、フォーマル過ぎないものとなっており、ラウンジという空間特有の「リラックス」、「シック」というコンセプトに基づき、全体的に落ち着いた色味となっている。