早稲田大学(早大)は3月28日、同大大学院先進理工学研究科から調査委員会設置の要請を受ける形で、2011年に同課博士後期課程修了、同博士号(工学)を取得した小保方晴子氏の博士学位論文に関する調査委員会を2014年3月31日付で立ち上げることを決定したと発表した。

今回の調査委員会は、2014年2月中旬より行ってきた学位授与の審査を行った先進理工学研究科内の専門家による内部調査の報告を受け、該当する博士学位論文の問題点、指導体制・審査過程における問題点の検証を行うことを目的として学外者を委員長とし、学内外の委員で構成されるもの。

同大では、これにより、この問題の解明に全力を尽くしていくと説明している。また、調査途中の段階での不確定情報を広く周知することは、事実と異なる形で流布する恐れがあり、そのことがこれからの調査に影響を及ぼす可能性もあること、ならびにさらなる混乱を招く可能性もあるとの判断から、今回の件に関しては、調査委員会からの最終報告を受けた時点で改めてそれを公表するとともに、大学の見解を示す予定だとしている。