デルは3月27日、厳しい作業負荷に対応する高機能サーバ「Dell PowerEdge R920」と、1ソケット1Uラックサーバの浅型フォームファクタ「Dell PowerEdge R220」の2機種を発表した。

「DellPowerEdgeR920」

「DellPowerEdgeR220」

最大60コアの処理能力を持つインテルの最新Xeon E7プロセッサを搭載した4ソケットの4Uサーバ「PowerEdge R920」は、統合基幹業務システム(ERP)や顧客関係管理(CRM)、eコマースや非常に大規模なデータベース(インメモリデータベースなど)といったミッションクリティカルな処理するように設計されている。

拡張機能としては、回転式ドライブのIOPSパフォーマンスを上回る8基の超高速/超低レイテンシなPCIe Express Flashドライブ、キャッシュサイズが以前の2倍で最大100%多くのIOPSパフォーマンスを達成する新しい「H730P PowerEdge RAID Controller(PERC)」、より多く利用できるソリッドステートドライブ(SSD)全体のパフォーマンスを最大化できるデュアルPERC機能が挙げられる。

また、6TBのメモリと最大24基のローカルストレージドライブを備え、HPC環境をNagios(Linuxコンソール)で管理または監視するためのプラグインが含まれている。

「Dell PowerEdge R220」は、浅型ラックに適したシャーシを必要とする企業や組織に適した製品で、エンタープライズクラスのシステム管理を提供。ウェブホスト、メール、ファイルおよびプリント、ビデオストリーミングの各用途に最適だという。さらにシャーシの奥行が15.5インチと小型で、優れた静音性を兼ね備えているため、場所を選ばず設置することが可能だという。

今回、マルチコアのIntel Xeon E3-1200v3製品ファミリーの、コアあたりのキャッシュ数が前世代に比べ33%増えたことで性能が強化されており、アプリケーションとメディアの動作スピードを向上した。また、機能と予算に応じ、Intel CeleronプロセッサおよびIntel Pentium プロセッサのいずれかから選択することも可能。メモリはDIMMスロット4基により、最大32GBに拡張され、最新世代のPCIe 3.0x16拡張スロットにより、I/O転送とアプリケーションの動作を高速化し、ハードウェアRAIDオプションに対応する。

「PowerEdge R920」は出荷開始日が2013年3月27日からで、価格は最小構成で168万4,000円から。「PowerEdge R220」は出荷開始日が2013年4月上旬からで価格は最小構成で12万円台を予定している(どちらも税別)。