F5ネットワークスジャパンは2月26日、IPv6に関する広範な相互接続性テストが完了したことを発表した。テストはIPv6Ready.orgとニューハンプシャー大学インターオペラビリティ・ラボ(UNH-IOL)で実施され、F5のADC製品であるBIG-IP 10000シリーズのIPv6に関する相互接続性を検証した。この検証の結果、F5は相互接続性テストを完了したADC製品を提供する初めてのベンダーとなる。
IPv6Ready.orgコンソーシアムが提供するIPv6 Ready Logo Programでは、プロトコル実装やIPv6対応製品の相互接続性を検証している。IPv6 Ready Logo ProgramのPhase-2にあたるGold Logo認定を受けた製品は、Phase-2のIPv6に関する約450項目のテスト範囲の要件をクリアしていることを示す。今回、F5独自のOSであるTMOSR 11.3を搭載したBIG-IP 10000シリーズが、Gold Logo認定を取得した。
また、米国政府の相互接続性に関する基準について米国標準技術局(NIST)が定めるUSGv6に適合するために、F5独自のOSであるTMOS 11.3を搭載したBIG-IP 10000とVIPRION 4300ブレードは、インターネット技術の標準化団体であるInternet Engineering Task Force(IETF)のRequest for Comments(RFC)に基づくUSGv6のHostプロファイルとRouterプロファイルの試験を実施した。これらのテストには、ルーティング、セキュリティ、マルチキャスト、モビリティ、ネットワーク管理、サービス品質など、IPv6に関する基本的な機能、特定要件、主要なオプション機能が含まれている。
今回のIPv6 Readyロゴ取得を受け、東京大学 教授 兼 IPv6-Ready Logo Committee 会長の江崎浩氏は「完全なIPv6ネットワークへのスムーズかつ技術的な移行に必要な、完全に標準化され、相互接続可能なIPv6ソリューションの提供において、F5は市場をリードし、また市場に貢献するベンダーであると考えている」とコメントしている。