米IBMは2月11日(現地時間)、ソフトウェア開発者がアプリケーションの開発、移植、テストを行うにあたり「IBM Power Systems」を無償(IBMが提供する、開発やテストを目的としたPOWER7およびPOWER7+リソースへの遠隔アクセスが無料提供の対象)で利用できるアプリケーション開発向けクラウド「IBM Power Development Platform」を発表した。
「Power Development Platform」にはIBMのPartnerWorldプログラムからアクセスでき、これによって、開発者がOSにLinuxや「IBM AIX」、「IBM i」を搭載し、「POWER7」や「POWER7+」プロセッサーを装備したサーバに遠隔からアクセスできるようになる。
また、ユーザーはLinux同様Watsonのコグニティブ・コンピューティング・ソリューションを構成するハードウェア基盤である「IBM Power Systems」を活用することができるほか、Linuxポーティング・イメージに加え、「IBM DB2 10.x」や「IBM WebSphere 8.5.5」、その他Power向けLinux開発ツールを備えている。
なお、「Power Development Platform」の運用開始に先立ち、IBMはVirtual Loaner Programというオンライン資源を通じたPowerサーバへのバーチャルなアクセスの提供を開始。
「Power Development Platform」に加えられた主な改良点は、容量の増加、追加のLinux開発ツール、予約ナビゲーションの向上、より多くのニュースや情報をユーザーへ提供するソーシャルメディア連携の強化などとなっている。