溢れんばかりの情報が行き交い、変化の激しい時代、ひょっとするとわれわれは不安や焦りを感じやすくなっているのかもしれない。自分を見失わず、将来に向けてポジティブなマインドを持つにはどうすればよいか。

OpenForumが記事「前向きなマインドを作る5つの方法(原題:5 Ways To Develop A Forward-Focused Mind)」でポイントを伝授している。

業界のめまぐるしい動きに合わせて企業のライフサイクルも変わっており、かつてのような終身雇用は難しくなっている。一方で変化を予測することは容易ではなく、「準備」といってもなにをすればよいのかわからないのが現状だ。記事では「将来は自分で作る」という意識が大切だとして、考え方のヒントを伝えている。

得意分野を作る

会社は倒産などでなくなるかもしれないし、退職や転職などで離れるかもしれない。だが、あなたの知識はあなたの財産として残る。自分の得意分野を決めて、その分野の新しい情報を積極的に取り込んで行こう。新しい動きを常に捉えておくことで、専門分野の価値、さらにはあなたの価値はもっと高まるはずだ。

ウィニングエッジコンセプト

テニスの世界では、得点につながるぎりぎりのところを「ウィニングエッジ」という。あと1センチでも違ったらラインから出てアウトだが、ぎりぎりセーフで得点できたというゾーンだ。これが勝利につながったという場合も多々あるだろう。このことから、ウィニングエッジは「小さな違いが大きな差を生む」という意味で使われている。

このウィニングエッジコンセプトを取り入れて、自分の専門分野でのウィニングエッジゾーンをみつけよう。自分の差別化になるほんの小さな部分はなにか。思い当たらないのであれば、1つ目に挙げた情報収集と試行錯誤を通じて差別化要素を作っていこう。

自分だけの"未来予測"システムを作る

人生設計は必要といっても、自分の望み通りにいかないことが常だ。それでも、自分のこれまでを振り返れば将来を考えやすくなるかもしれない。これまでの職歴や経歴をみて、成功体験や失敗を見直してみよう。

これからを考えるにあたって、大切なことはなにか。ライフステージにおけるシナリオや未来を予測するシステムを作っておけば、外部の出来事を受動的に受け入れるだけの人生ではなく、能動的に行動できるはずだ。

将来の自分の姿を想像する

将来を予期するような情報やトレンド予測に自分を当てはめてみよう。ニュースサイトには社会的なものや、業界予測などさまざまな予想が出ている。

もしかすると、あなたが勤めている会社は、将来的に市場の縮小が予測されている業種かもしれない。そのときにどうするか、自分の実際の生活を想像してみれば、今やるべきことが何かがみえてくるかもしれない。

自分の確固たる価値観はありますか?

肯定的な感情を抱いているとき、われわれは周囲への認識を広げ、その結果環境への適応が早く、スムーズになるという。マインドをポジティブに保つことは、さまざまなメリットがある。

自分なりの価値観を持って、自分に気持ちのよいこと、納得がいくこと、喜びにつながることを重視しよう。辛い状況に長く身を置くのではなく、気持ちを切り替える、あるいは物理的にその状況から離れるなどの努力をしていきたい。

具体的には、次の3つを自問自答してみるとよいという。

  • 一人の人間として自分にあっていることは何か、自分の価値観に照らし合わせて正しいことは何か。

  • 仕事で自分にあっていることや正しいことは何か。

  • チーム内で自分にあっていることや正しいことは何か。

自分のポジティブな面にフォーカスを強めることができれば、将来の出来事をポジティブに乗り切ることができる。きっと、将来のチャンスや可能性にもっと敏感になれるだろう。