シスコシステムズは21日、ユーザーがどこにいても円滑な業務遂行ができるように重点を置いた、コラボレーションの新たなビジョンとそれを解決するソリューションを発表した。

今回発表になったソリューションは、チームが簡単に接続、対話、コラボレートし、利用者がより迅速に反応し、意思決定までの時間短縮を目標に設計されており、導入にあたっては企業規模を問わず、スケールの変更が可能となる。

従来では、社員が私的に利用している多くのツールを職場のツールに統合し、ユーザが好みのデバイスを使って従来では困難であった。しかし、ソリューションを活用することで情報にアクセスすることができ、コミュニケーションを図るBYODをサポートする。IT部門以外の社員にとってもプロセスが簡略になり、同時にセキュリティも担保される。

デバイスレベルでの登録を必要とせず、安全な接続を行えるゲートウェイ製品「Cisco Expressway」や、個人のスマートデバイスをオフィス環境にある対応製品に近づけると自動的に電話帳や履歴を同期し、それらを活用して電話発信などを行える「Intelligent Proximity」。さらに、音声やビデオといったシステムの統合管理を可能にする「Cisco Prime Collaboration」や、Expresswayのセキュリティ機能を使って、ビジネスパートナーやコンサルタント、支援を必要とするコンシューマーなど社外関係者にゲストアクセスを提供するソリューションの「Jabber Guest」。

今回のデモンストレーションでは、オンラインでカメラを購入する顧客と、オンラインショップで接客対応をする店員とのやりとりを映像と音声で行っており、オンラインショップなどでも映像を見ながら消費者への有人対応ができるといった事例。普段利用しているタブレットやスマートフォンも利用できる

また、これらの企業支援ソリューションのラインナップで、大規模向けライセンスプログラムや、大塚商会やKDDIといった企業が既に利用している中堅・中小向け特別プログラムが用意されている。価格は要問合せ。

大企業だけではなく、中堅・中小規模の企業でも活用が広がっている