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FreeBSDリリースエンジニアリングチームは2013年1月20日(協定世界時)、FreeBSDの次期メジャーアップグレードバージョンとなる「FreeBSD 10.0-RELEASE」を公開した。amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版のインストーライメージが提供されている。それぞれFTPサーバ経由でダウンロード可能。Amazon EC2でのインスタンスも提供されている。2年間に渡る開発の成果物で、さまざまな新機能が取り込まれている。
「FreeBSD 10.0-RELEASE」における主な注目点は次のとおり。
- ハイバーバイザ/仮想化基盤BHyVeの導入
- ハイバーバイザ/仮想化基盤Microsoft Hyper-V向け準仮想化ドライバの導入
- ZFSへLZ4高性能圧縮アルゴリズム実装を導入
- ZFSへSSD向けTRIMサポート機能を追加
- Amazon EC2へのデフォルト対応
- 仮想化向けデバイスドライバvirtio(4)の強化
- パケットフィルタpf(4)のマルチコア対応
- デフォルトのコンパイラをGCCからLLVM Clangへ変更
- ローカルキャッシュDNSリゾルバとしてUboundを導入
- デフォルトのパッケージ管理システムをpkg(8)へ変更
- カーネルレベルiSCSIターゲット/イニシエータの導入
- ベースシステムからBINDを削除
- ベースシステムからpkg_add(1)など従来のパッケージ管理システムを削除
「FreeBSD 10.0-RELEASE」のセキュリティサポートは2015年1月31日まで提供される見通し。FreeBSD Update機能を使って「FreeBSD 10.0-RELEASE」へアップグレードするには2つのFreeBSD Errata Note(FreeBSD-EN-13:04.freebsd-update、FreeBSD-EN-13:05.freebsd-update)に対応しておく必要がある。
「FreeBSD 10.0-RELEASE」で提供される新機能は多岐に渡る。特に注目される新機能については特集記事「間もなく登場! FreeBSD 10.0、IT技術者なら知っておくべき11の新機能」にもまとまっているので参照してほしい。