米Red Hatは1月7日、CentOSプロジェクトを支援することを発表した。プロジェクトを監督するボードメンバーにRed Hatのメンバーを加えて迅速かつ先進的な開発を目指すほか、資金面でも援助を行う。

CentOSのWebサイト

CentOSは2004年より開発が続けられているLinuxディストリビューション。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のクローンとして、RHELのリリースに追随するかたちで新機能を取り込んできた。2009年には、centos.orgの唯一の管理者だったLance Davis氏が数週間にわたって失踪し、開発体制の見直しを迫られる騒ぎもあった。現在の最新版は12月1日にリリースされた「CentOS 6.5」。

Red Hatは、RHELのほかに、Red Hat Linuxの後継として開発が続けられているLinuxディストリビューション「Fedora」の支援も行っている。Fedoraは、Red Hat Enterprise Linuxに取り込む機能の検証を兼ねて先進的な取り組みを行っており、12月17日にはARM対応などが強化された「Fedora 20」がリリースされている。

Red Hatでは、RHELを商用版、CentOSをコミュニティ版、Fedoraを先進版として位置づけ、開発を続けていく計画。