FreeBSD - The Power To Serve |
FreeBSDプロジェクトは12月3日(協定世界時)、次期FreeBSDメジャーアップグレードバージョンのリリースへ向けた最終ベータ版となる「FreeBSD 10.0-BETA4」を公開した。amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版が提供されている。FTPサーバ経由でダウンロード可能。
BETA3からの主な変更点は次のとおり。
- iconv(3)関連のバグ修正
- freebsd-update(8)関連のバグ修正
- pkg(8)におけるフィンガープリントチェック機能を有効化
- RTL8106E、RTL8168G、RTL8168GU、RTL8411B、RTL8168EPサポートの追加(準備段階)
- WITH_LIBICONV_COMPATビルドオプションの廃止
FreeBSD 10.0からiconv(1)/iconv(3)がベースシステムにマージされる。BETA3までのiconv(3)には変換テーブルのいくつかにバグがあり、日本語関連で正しく処理できない部分があった。BETA4ではこうした問題が改善されている。
freebsd-update(8)でシステムをBETA4にアップデートする場合、先にFreeBSD-EN-13:04.freebsd-updateやFreeBSD-EN-13:05.freebsd-updateで報告されているようにfreebsd-update(8)そのものをアップデートしておく必要がある。アップデートは次のように実施する(BETA1だけさらにひとつ作業が必要。詳しくは先のENを参照のこと)。
freebsd-update fetch
freebsd-update install
アップデート後は通常通り次の手順でBETA4へアップグレードできる。
freebsd-update -r 10.0-BETA4 upgrade
freebsd-update install
reboot
freebsd-update install
アップデート後はpkg(8)経由でインストール済みソフトウェアを最新版へアップグレードできる。次のように作業する。
pkg upgrade
FreeBSD 10.0-RELEASEは2013年1月前半でのリリースが予定されている。