富士ゼロックスは11月25日、スマートフォンで撮影した写真をインターネット経由で全国のセブン-イレブン店舗のマルチコピー機から簡単・手軽にプリントできる専用アプリケーション「netprint写真かんたんプリント」の無償提供を開始した。価格は、Lサイズ1枚30円。
「ネットプリント」は、スマートフォンの写真をファイル預かりサイト(ネットプリントセンター)にアップロードすると予約番号が発行され、全国のセブン-イレブン店舗に設置されたマルチコピー機から、その予約番号を入力することでプリントができるサービス。
ネットプリントは、2003年に業界初のモバイルユーザー向けプリントサービスとしてスタートし、2010年にiOS、2011年にはAndroid OSのスマートフォン向け専用アプリ「netprint」がリリースされた。2013年9月には、登録ユーザーが累計300万人を突破している。
「netprint 写真かんたんプリント」は、スマートフォンからの写真プリントに特化した専用アプリケーションで、セブン-イレブン店舗で利用する際にユーザー登録やログインをせずにプリントできる点で、netprintよりも簡便に使うことができる。
このサービスは全国のセブン-イレブン15,884店舗(2013年10月現在)で利用でき、マルチコピー機には写真印刷用機能が装備され、用紙も富士フイルム製のフォト用紙が利用される。
今回のサービスは、スマートフォンの普及に伴う、写真印刷ニーズの拡大を受けたもの。ネットプリントは当初法人向けサービスを中心にスタートしたが、現在のユーザー数は9:1で個人のほうが多いという。
富士ゼロックス 中央営業事業部 流通・サービス営業統括長 商業営業部 アーケードサービスグループ長 武藤一裕宇氏は、「スマートフォンのショット数増をプリント数につなげていきたい。最近は操作が不慣れな高齢者も増えており、即時性や簡単にプリントすることが求められている」と述べた。