セイコーインスツル(SII)は、高速データ通信規格LTE/3Gに対応したM2M向け高速無線ルータ「SkyBridge MB-A100(以下、MB-A100)」シリーズを11月より発売することを発表した。用途例は、在庫管理、セキュリティ端末、決済端末、車両運行管理、映像監視、通信機器など。価格はオープン。
新製品「MB-A100」は、同社によると国内で初めてLTE/3Gともにプラチナバンドに対応、つながり易く、大容量データの高速通信を少ない遅延で安定して使えるモバイル通信環境を提供する。対応回線はNTTドコモのXi(LTE)で、、FOMAハイスピード(HSDPA/HSUPA)ネットワークにも対応する。
これにより、大容量データ通信が必要とされる映像監視等の分野、高速な通信が求められるオンライン決済におけるシンクライアントシステムのゲートウェイとしての活用など、これからのM2Mの可能性を広げる。また、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/a/n)アクセスポイント機能を備えたことで、普及が広まりつつあるが接続環境が十分整備されてない業務用スマートデバイスに対し、同接続による接続環境を提供することが可能となる。
また、WAN回線をLTE/3Gだけでなく、有線WANにも対応させたことで、LTE/3Gネットワークに加え、有線ブロードバンド回線を利用することができ、有線WAN、無線WANそれぞれバックアップ回線として利用することが可能。
設置・運用性に関しても配慮し、アンテナ内蔵により、外部アンテナ削減、外部アンテナ引き回しの設置コスト・手間を低減。さらに、豊富な遠隔監視・制御機能を提供することで遠隔地にある多数の装置を容易に管理可能となる。