大日本印刷(DNP)と丸善は、紙と電子を組み合わせた教材の企画や編集、版権処理や制作方法などを目的とした共同研究を開始すると発表した。

これは、千葉大学において生涯学び続けるための基礎的な能力や知識活用能力のある学生の育成を目的としたプログラム「アカデミック・リンク構想」に必要となる企画や編集、版権処理などを研究するもの。DNPと丸善は、千葉大学内の研究施設「ハイブリッド教材研究プロジェクト」に研究員を派遣する。

研究内容は多岐にわたるが、現時点では教材に必要な資料や素材などのデータ収集方法に関する調査、教員が作成している教材の版権処理に関する実態の把握、デジタル教材に最適なデータフォーマットの策定、音声・動画での表現方法、版権処理や表現方法なども含めたデータ制作に必要なルールの策定などを検討している。

計画では、2015年7月までに数種類の紙と電子の教材を制作し、授業での利用などによる効果検証を続けたうえで、2016年度までに事業化する。

なお、DNPと丸善は、10月29日(火)から10月31日(木)にパシフィコ横浜で開催される「第15回図書館総合展」のDNPブースにて同研究のコーナーを設置。また、同展示会のフォーラムで研究の概要、計画および進捗状況を説明する。