Internet Systems Consortium |
ISCからBINDの最新版となる「BIND 9.9.4」「BIND 9.6-ESV-R10」「BIND 9.8.6」が公開された。どのバージョンもセキュリティ脆弱性の修正が実施されており、迅速なアップデートが推奨される。「BIND 9.9.4」および「BIND 9.6-ESV-R10」はBINDのエクステンデッドサポートバージョンとされている。「BIND 9.9.4」に関してはまだサポート期限は定められていない。「BIND 9.6-ESV-R10」は2014年1月31日までがサポート期間となる。
BINDはインターネットインフラを支える重要なソフトウェア。世界中のサーバで利用されているが、セキュリティ脆弱性が発見されることが多いソフトウェアでもある。これまではBINDをデフォルトのネームサーバとして採用するディストリビューションが多かったが、現在ではほかのソフトウェアへ変更する動向がみられる。
FreeBSDプロジェクトは2013年内でのリリースを目指しているFreeBSD 10.0-RELEASEにおいて、デフォルトのネームサーバをBINDからUnboundおよびLNDSへ変更すると発表。FreeBSDはデフォルトの状態でchroot環境下のBINDを提供するなどセキュリティ上の工夫をこらしたBINDを提供してきた。UnboundとLNDSへの切り替えは興味深い。