Twitterは9月25日、災害などの非常時用のアラートサービス「Twitter Alerts」を発表した。登録したユーザーは、同プログラムに参加する消防や警察などの関係機関が発する緊急ツイートをプッシュ形式で受け取ることができる。

これは、2011年3月11日の東日本大震災や2012年10月に米国を襲ったハリケーン・サンディなどの自然災害、4月の米ボストン・マラソン爆発事件などの保安など緊急時に重要な通信手段として利用されていることを受けて開始するもの。参加する機関がハッシュタグ「#alert」を付けたアラートツイートを作成することで、受信設定済みのユーザーにプッシュ通知される。タイムラインでも優先的に表示され、ユーザーはリツイートを利用した拡散や返信ができる。

Twitterによると、保安や自然災害などにおける緊急警告、避難所や輸送機関など重要なリソースに関する情報提供に役立つとしており、警察や保安、緊急管理、市や地方行政などの機関や公共団体、それにNGOが参加できるという。

すでに、日本ではTenki.JP地震情報、東京都防災、警視庁警備部災害対策課など8機関が参加している。世界では米連邦緊急事態管理庁(FEMA)など米国の連邦機関や州機関を中心に多数の団体が参加しており、世界保健機関(WHO)などの国際団体も参加している。一方で、サービスは補足的なもので、各国の緊急通知システムの代替ではないと注意している。

緊急時のTwitter活用は進んでおり、東日本大震災の翌日には57万2000件もの新アカウントが作成されたという。

なお、プッシュ通知を受け取りには、iPhoneではバージョン5.10以上、Androidでは4.1.6以上の端末が対応する。

災害など緊急時向けのサービス「Twitter Alerts」