シマンテックは9月19日、「ノートン セキュリティ」と「ノートン セキュリティ with バックアップ」を発表した。ノートン セキュリティは、Windows、Mac、Androidタブレット/スマートフォン、iPhone、iPadの中から、最大3台のデバイスにインストールすることができる。ノートン セキュリティ with バックアップは25GBのバックアップ機能をサービスとして提供。いずれも、9月20日より販売を開始する。

シマンテックは、「ノートン アンチウイルス」や「ノートン インターネットセキュリティ」「ノートン 360」などの関連製品をノートン セキュリティに統合した。新しいノートン マネジメントによって、追加デバイスの登録やインストールが簡単になったという。

インストールライセンスはデバイス間の移動が可能で、デバイスが増えるごとにライセンスやオンラインストレージを追加して購入できる。追加したライセンスの有効期限は、本体のものと同じ有効期限として設定される。なお、オンラインストレージの追加購入はノートン セキュリティ with バックアップのみが対象となる。

Windows向けのノートン インターネットセキュリティやノートン 360の旧バージョンからアップデートされた点は「高度な修復」「SONARエンジンの強化」「SONARによる修正とクリーンアップ」「簡単な設定と管理」「パフォーマンスの向上」「Norton Identity Safeの強化」が挙げられる。

「高度な修復」の項目では、「Global Intelligence Network」を使用すると、マルウェアの被害に遭ったWindowsシステムファイルを短時間かつ優れた一貫性で修復することができるという。

「SONARエンジンの強化」では、マルウェアが物理的に変化しても挙動は変わらないことを前提とする挙動ベースの保護エンジンとなった。正当なWindowsのプロセスを操作して不具合を装うマルウェアを検出してシャットダウンできる。

「SONARによる修正とクリーンアップ」は、マルウェアの除去とクリーンアップを実行しながら、ノートンの修復技術で使用する攻撃の証拠を記録する。そのため、マルウェアの攻撃のすべての痕跡を確実に除去して、システムを元の状態に戻すことができる。

「簡単な設定と管理」は、オンラインでダウンロードを好むユーザーやCD/DVDドライブがないユーザーのために、インストールと設定を簡略化している。短時間で自分のデバイスに適した最新バージョンをダウンロードすることが可能としている。

また、「パフォーマンスの向上」では、2012年の製品と比較して、起動時間を15%、インストール時間を10%短縮し、スキャン中のメモリの使用を100MBまで抑えたという。

最後に「Norton Identity Safeの強化」では、パスワード管理ツールを刷新した。フォームの入力が改善され、ドラッグ&ドロップ機能と保存データの完全な検索をツールバーから直接使用できるため、パスワードの管理がより安全になったとしている。

両製品ともオープン価格だが、ノートン セキュリティ1年3台版が6,980円、ノートン セキュリティ with バックアップ1年3台版が8,980円となる見込み。