ヤフーと筑波大学は9月13日、クラウドソーシングにおけるマイクロタスクの高度化・実用化を目指し、共同研究を開始した。
マイクロタスクはデータ入力やデータチェック、アンケートへの回答などの簡単なタスクのことで、両者はこれから5年間、共同で研究を行う計画としている。
ヤフーは2013年1月からクラウドソーシングサービス「Yahoo!クラウドソーシング」を提供している。同サービスの累計登録ユーザーは15万人以上で、これまでに1400万件を超えるタスクが実施された。
筑波大学では、森嶋教授が2011年11月に、非営利・公益・学術目的のクラウドソーシングプラットフォーム「Crowd4U」を公開し、クラウドソーシングのためのプログラミング言語研究など、マイクロタスク領域で先進的な取り組みを行っている。
共同研究においてヤフーは、「ユーザーがタスクに要した時間」や「ユーザーの属性」などのクラウドソーシング事業で得られるさまざまなデータを筑波大学に提供する。また、ヤフーの社内組織である「ヤフー研究所」と森嶋教授を中心とした研究チームが、クラウドソーシングでタスクを効率的に処理するための研究や、クラウドソーシングで解決できる新たなタスクの検討・実験などを行うとしている。