ファイア・アイは9月12日、Web向けの脅威対策アプライアンスの新製品「NX 10000」、およびコンサルティングサービス「Oculus」の国内提供開始を発表した。

FireEye 製品担当上級バイスプレジデントのManish Gupta氏

NX 10000は、Webを通じた攻撃を防ぐハイエンドのセキュリティアプライアンス。従来製品と同様、「Multi-Vector Virtual Execution (MVX) エンジン」を搭載しており、仮想環境上ですべてのファイルを実行してマルウェアを検知するため、シグネチャベースのセキュリティ製品では発見できない攻撃も防げるなどの特長がある。

新モデルでは、ハードウェアを増強。10Gb Ethernetのポートを2つ備え、4Gbpsまたは40000ユーザーの処理能力を有している。また、筐体のサイズは従来製品比で半分、消費電力は20%減を実現している。

一方のOculusは、同社製品の顧客向けに提供されるコンサルティングサービス。ユーザー企業が導入したFireEye製品から送られてくる脅威情報を収集/解析する「Dynamic Threat Intelligence Cloud」のデータを活かし、標的型攻撃などの情報をユーザー企業と共有していくほか、24時間365日のサポートサービスも提供する。

ファイア・アイ CTOに就任した三輪信雄氏

また、同業種のFireEyeユーザと比較した脅威対策状況を提示したうえでリスク評価を行い、環境構築をアドバイスする「Continuous Protection」サービスも提供するという。いずれもサービスは日本法人から提供される予定。

ファイア・アイは併せて、日本法人のCTOに三輪信雄氏が就任したことも発表している。三輪氏は、ラックやS&Jコンサルティングの代表取締役社長のほか、政府CIO補佐官を務めた経験も持つ人物。セキュリティキャンプ実施協議会会長といった肩書も持つ。