ソフトイーサは18日、レイヤ2 VPN ソフトウェア「PacketiX VPN」の最新版「PacketiX VPN 4.0」の製品版を7月25日から発売開始すると発表した。「PacketiX VPN 4.0」は L2TP/IPsec, OpenVPN, MS-SSTP, L2TPv3, EtherIPといったVPNプロトコルに新たに対応し、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンやCiscoなどのVPNルータからのVPN接続を受け付けることができる。
NATやファイアウォールを貫通するNATトラバーサル機能、固定IPアドレスを不要にするダイナミックDNS機能、ICMPやDNSしか通信できないような公衆無線LANでもVPN通信を可能とするVPN over ICMP/DNS機能などの強力な通信機能を備える。また、前バージョンと比較して、VPN 内でのファイル転送速度を最大2倍程度に拡大する WAN高速化機能、NTTのフレッツサービスの網内IPv6折り返し通信対応機能などが新たに実装された。
さらに、Amazon EC2やWindows Azureといったクラウド環境における動作もサポート。オンプレミス環境にあるPCをクラウド上のVM(仮想マシン)に接続したり、クラウド上のVM をオンプレミスのネットワークに参加させたり、異なるクラウドサービスやデータセンターに分散しているVM同士でのVPN構築が可能となる。クラウドとの相互利用は、前のバージョンの「PacketiX VPN」でも一部可能であったが、「PacketiX VPN 4.0」ではAmazon EC2および「Windows Azure」上での動作の検証 (Windows, Linux) を実施。クラウド上での利用に便利な「ダイナミックDNS機能」および「VPN Azure」機能が新たに追加される。
法人向け価格 (Standard Edition)は 95,000円 (税別) 。個人および小規模事業者様向けのエディション (Home Editionで1年間のライセンス) は2,200円から。前バージョンのPacketiX VPN 3.0の法人向けライセンスおよびサブスクリプション契約のユーザは、当該ライセンスで「PacketiX VPN 4.0」のライセンスを無償で取得できる「アップグレード権」を利用できる。注意点として、「PacketiX VPN 3.0」の個人向けエディション (Home Edition) および小規模事業者向けエディション (Small Business Edition) ユーザは「PacketiX VPN 4.0」のライセンスの購入が別途必要となる。