MMD研究所は7月9日、モバイルデータ通信サービスに関する満足度調査の結果を発表した。6月17日~19日に、WiMAX、EMOBILE、SoftBank、docomoのモバイル通信端末利用者各400人、計1600名を対象としてインターネット調査形式で行われた。
MMD研究所が定義している「モバイルデータ通信端末」は、モバイルWi-Fiルーターを指す。なお、キャリア名が並ぶ中で「WiMAX」のみ、サービスを提供している「UQコミュニケーションズ」というキャリア名が表記されていない。これは「Wi-Fi WALKER WiMAX HWD13」や「Wi-Fi WALKER DATA08W」などのKDDIがauブランドで提供しているモバイルWi-Fiルーターを含んでいるためと説明されている。
提供サービス別の満足度では、「満足」と「やや満足」の合計値で63.8%を獲得したWiMAXが1位となった。他サービスと比較しても頭一つ抜けて満足度が高く、「満足」の回答に限っても唯一の二桁となる12.8%を記録した。2位はEMOBILEで51.2%、3位がdocomoで46.8%、4位がSoftBankで37.0%となった。
ほかに「初期費用」「速度制限の有無」といった項目別満足度では、WiMAXサービスが全10項目のうち5項目で満足度50%を超えた。特に「速度制限の有無」の項目では「満足」、「やや満足」と回答したユーザーが68.3%に達した。他社ではEMOBILEが10項目中3項目、docomoが10項目中2項目で満足度50%超えとなった。なお、SoftBankは満足度項目50%超えがない結果となっている。
モバイルWi-Fiルーターを購入したきっかけとしては、通信費の見直しが29.1%でトップ。ルーターとの同時購入割引キャンペーンが量販店などで行われている「タブレット端末」や「PC」が上位に入ったほか、スマートフォン購入時にWi-Fiルーターも購入したと回答した人が19.4%にのぼった。
また、今後新たにモバイルデータ通信サービスを契約するときに重視したい点としては、「月々の料金が安い」が85.7%で1位となった。2位は「通信が安定している」(74.9%)、3位は「通信速度が速い」(72.4%)、4位に「通信エリアが広い」(71.7%)などが並んだ。