ウイングアークは、グローバルビジネスとビッグデータ・クラウド時代に対応した高速データ転送ツール「CLOUD TRANSPORTER」の提供を、7月22日より開始すると発表した。価格は、80万円から(税別)。

「CLOUD TRANSPORTER」概要

同製品は、世界中に張り巡らされたネットワーク上をセキュアに高速転送する技術を活用した、ビッグデータ・クラウド時代の新しいファイル転送ツール。クラウド環境でのBIシステム構築・日次処理で課題となる大容量もしくは大量データの転送や、オンプレミス環境や他のクラウド環境にあるシステム間の更新データの受け渡しを、ネットワーク帯域を最大限に活用し高速転送できるようになる。

Windows Azureなどのクラウドサービスとの親和性も高く、「Dr.Sum EA」「MotionBoard」と組み合わせて利用することにより、クラウド環境における情報活用を加速させる。

製品の特長は、「転送遅延の起きやすいネットワーク環境においても高速にファイルを転送」、「高速ファイル転送による業務効率化を実現」、「安全かつ完全にファイルを転送」。

高速ファイル転送による業務効率化では、遠隔事業所や取引先との間に発生する定型的なデータ転送、データ同期を、TCPベースの転送方式に比べて数分の一から数十分の一の時間で完了させることができ、これにより、大容量もしくは大量のデータ転送処理を、大幅に短縮することが可能となり、夜間の限られた時間におけるバッチ処理を効率化するだけでなく、業務時間内のリアルタイム性の高い情報共有が可能になる。

また、独自アルゴリズムにより、既存業務における通信への影響を最小とし、ほとんどの場合、既存の機器や回線を流用して転送時間の短縮が可能となる。

さらに、暗号化アルゴリズムとして、米国や欧州、日本の規格でも採用されている世界標準の暗号技術である「Diffie-Hellman 鍵合意」、及び「AES」アルゴリズムを実装。これにより、情報漏えいのリスクを低減した上で、機密データの授受をインターネット上で行うことが可能となり、また、転送途中で停止してしまったファイルのレジューム再送機能や、長距離回線で発生しがちなパケット損失も、「SHA-1」アルゴリズムを活用し欠損したパケットのみを再送信することにより、送信対象データの完全性を実現する。