富士ゼロックスは29日、デジタル複合機向けのリチウムイオン電池内蔵蓄電システム「PS-02-FIM2200」を発表した。オープン価格で、6月24日から販売を開始する。
従来から、富士ゼロックスと富士ゼロックスアドバンストテクノロジーおよび凸版印刷は、デジタル複合機向け蓄電システムの実用化に向けて技術やノウハウを蓄積していた。成果物としてのPS-02-FIM2200は、富士ゼロックス2社が商品企画を行い、凸版印刷が開発した。
新製品は、富士ゼロックスのデジタル複合機と接続することで、停電などによってコンセントからの電源供給が止まった場合においても、自動的に蓄電装置からの通電に切り換わり、機器を継続して利用できるようになる。
大容量バッテリーが2系統搭載されているため、電力を供給しながら充電することが可能。パソコン用の管理ソフトウェアを用いることで、ピークシフト・ピークカットなどの運用がコントロールできる「スケジュール運転」を行えるほか、システムの蓄電残量や消費電力を見える化することも可能となる。
また、内部機構を衝撃から保護する二重外装の筐体が採用されているほか、地震の揺れや水没を感知すると、災害検知機能が作動して自動的にシャットダウンし、漏電などの事故を防ぐこともできる。