ユタカ電機製作所は、薄型でコンパクトな筐体に電源状況に合わせて省エネ運転を行う機能を搭載し好評を得ている高効率ラックマウント型オンライン(常時インバータ)方式UPSの「Super Powerシリーズ」の出力容量3KVA機種の200V仕様の「UPS3020SP」の発売を開始したと発表した。
新製品は2010年12月より発売開始したUPS3010SP(AC100V、出力容量3000VA/2500W)のAC200V仕様。両機とも負荷力率0.8のため2500Wまで使用でき、使用機器の大電力化に対応しているが、新製品は200V仕様のため、200V仕様サーバー、産業用機械、検査装置などへの導入がさらに容易に。
入出力電圧はAC200Vが標準で、工場出荷時にAC220V、230V、240Vへ設定変更が可能。クリーンな電力を供給する常時インバータ正弦波出力なので、接続負荷への負担が少なく、CVCF電源としての使用も可能。
フルデジタル制御の進化により、部品点数の削減、小型化、軽量化、高効率化、高機能化を実現し、電源事情にあわせて運転モードが自動で切り替わり、エコモードを選択すれば交流入力が安定している場合、商用給電になり、同時にインバータを停止し、損失の削減をして効率98%以上を達成。電圧の異常を感知すると自動的に無瞬断で給電品質優先モード(常時インバータ運転)に切り替わる。また、状況に応じてエコモードに自動で戻り無駄な電力を低減する。
バッテリーは、装置前面よりホットスワップで交換可能。長寿命ファン採用によりファン交換の必要がない。保守バイパスユニットを搭載することにより、給電しながら電源ユニットの交換が可能でメンテナンス性も向上させた。増設バッテリーによる停電保持時間の長時間化も可能である。
別売りのUPS電源監視ボード使用することにより、スケジュール運転や電力の使用状態をネットワーク経由で監視でき、無駄な電力低減に大きく貢献。各種オンサイト保守サービスパック付商品や無償保証サービス延長パック付商品も併せて発売する。
標準希望小売価格(税抜)は、UPS本体のみ38万円、RS232C/SIGNALボード付39万円。外形寸法は482mm×85mm×673mm(突起物含)。