科学技術振興機構(JST)は5月16日、全国の中学生が都道府県を代表して科学の知識や技能を競う「科学の甲子園ジュニア全国大会」を創設したと発表した。
同大会は、理科や数学などにおける複数分野の協議に協働して取り組むことを通じて、全国の中学生が科学の楽しさ、面白さを知り、科学と実生活・実社会との関連に気づき、科学を学ぶことの意義を実感できる場を提供することにより、科学好きのすそ野を広げるとともに、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材を育成することを目的に、全国中学校理科教育研究会とJSTの共催という形で開催され、文部科学省と東京都教育委員会、全日本中学校長会(申請予定)の後援を得て開催されるもの。
開催日時は2013年12月21日、22日の2日間で、場所は東京・渋谷の国立オリンピック記念青少年総合センターが予定されている。
大会の出場校の選考については、各都道府県の教育委員会が独自に選考方法を定め、代表チームを決定する方式。対象は中学校1、2年生で、1チームあたりの人数は6名だが、高校生向けに開催されている「科学の甲子園」と異なり、複数の中学校の生徒が合同で参加することも可能となっている。
競技の種類としては、科学の甲子園と同様、「筆記競技」と「実技競技」に分かれ、筆記競技では6名全員で理科や数学などの複数分野において、実生活・実社会との関連、融合領域に配慮した出題とし、生徒の修得済みの知識に加え、競技に必要な新たに示された情報を統合することで課題を解決することが求められる。
また、実技競技は、3人1チームとして、モノづくりの能力、コミュニケーション能力などを用いて課題をどうやって解決していくかの能力を競うというものになるという。
なお、JSTでは同大会の情報発信を行う専用Webサイトを2013年6月に開設する予定としており、同サイトにおいて随時、最新の情報を提供していく予定としている。