富士通と電通は16日、ビッグデータを活用したマーケティング領域の事業で協業することを発表した。富士通によれば、ビッグデータの活用で成長が見込まれるマーケティング領域におけるソリューションを強化するためとしている。

富士通は、ビッグデータを収集・蓄積し、データ分析や将来予測を行う基盤をクラウドで提供するサービス「FUJITSU Cloud PaaSデータ活用基盤サービス」や、ビッグデータを分析してデータ活用モデルを作り、サービスの創造や新製品の開発につなげる「FUJITSU Intelligent Data Serviceデータキュレーションサービス」などのサービスを提供してきた。

今回の協業によって、富士通のCRM、販売管理、コンタクトセンターなどのシステムにおけるノウハウやビッグデータの利活用に関する知識・技術力と、電通のマーケティング戦略やコミュニケーションデザインなどのノウハウを組み合わせて、ユーザーのマーケティング活動の最適化や新しいビジネスの創出を支援していきたいとしている。また富士通は、外部データ活用サービスを積極的に推進して、顧客企業のマーケティング業務の高度化を図ってまいります。

協業の内容としては、コンサルティングサービスの提供として「マーケティング・デザイン」「事業開発プロデュース」「導入ワークショップ」の3項目と、サービスの共同開発があげられている。後者の例の第一弾として、富士通が収集するセンサーデータ(美容系の肌データ)をマーケティング活動に活用するサービスを提供するとのことだ。