米EMCは5月6日(現地時間)、SDS(Software-Defined Storage)プラットフォーム「EMC ViPR (ヴァイパー)」を発表した。

EMC ViPRは、ストレージ・インフラストラクチャ(「コントロール・プレーン」)と、インフラストラクチャ内のデータ(「データ・プレーン」)を分け、両方を同時に使用することも、コントロール・プレーンのみを使用して管理することもできる。

EMC ViPR Controller(コントロール・プレーン)は、下層のストレージを仮想化。また、プロビジョニングや移行などの一般的なストレージ管理機能も実装されており、異なる複数のストレージ・アレイを1つのプールとして管理することができる。

作成されたストレージプールはアプリケーションごとに分割して利用することができ、ViPRにはこのためのセルフサービス型のポータルが用意され、ストレージ・サービス・カタログをブラウザで確認し、ニーズに応じてリソースを利用できる。

EMC ViPR Data Services(データ・プレーン)は、ファイルとブロックを使用する従来のワークロードには干渉せず、下層レイヤとなっているアレイがデータ・プレーンとしての役割を果たし、データはストレージ・インフラストラクチャに格納される。

ViPR はオブジェクトをファイルとして閲覧できる機能を有し、ViPR HDFS Data Service によってユーザは異種ストレージ環境全体を通じて、分析(in-place analytics)を実行できる。

また、アクセス方法もNFSやiSCSIなどの従来のプロトコルから、Hadoopデータベースで知られているHDFSなどの新しいプロトコルへ変更されている。これらの新しいアプリケーション・アーキテクチャをサポートするため、EMC ViPRはODS(Object Data Services)を提供する。

ViPR Object Data ServicesはAmazon S3およびOpenStack Swift対応のREST APIおよびHDFSアクセスを提供し、これらのAPIをサポートしている既存のアプリケーションはシームレスに実行できる。サードパーティ・アレイおよびコモディティ・ハードウェアに加え、ViPR Object Data Servicesはデータ保持のレイヤとして既存のEMC Atmos、EMC VNX、EMC Isilonの各アレイもサポート。

EMC ViPRで生成されたストレージのプールはVMware APIを使用することで、VMware vSphere内の1アレイとして提供される。また、ViPR ControllerはVMware SDDC Management/Orchestration Tool vCloud Automation CenterおよびvCenter Operations Managerと統合され、ストレージは完全にViPR環境(およびMicrosoftとOpenStack の仮想環境)内で管理するか、VMware Software-Defined Data Centerの一部として管理できる。

EMC ViPR は、2013年下半期に一般提供を開始する予定。