ユタカ電機製作所は、2Uサイズのラックマウント型オンライン方式UPS「Super Powerシリーズ」のラインアップを拡充し、新たに「UPS3020SP」を4月より販売開始した。価格は39万9,000円。

「UPS3020SP」

UPS3020SPの出力容量は3kVA/2500Wで、2010年12月に発売された「UPS3010SP」と同等であるが、3010SPがAC100V仕様であるのに対して、3020SPはAC200V仕様となっている。200V仕様サーバや産業機械、検査装置といった高電圧型の機器に適した製品だ。出荷時には220V/230V/240Vに設定を変更することもできる。常時インバータ正弦波出力が可能で、機器への負荷が少ないクリーンな電力を供給でき、CVCF電源(定電圧定周波数交流安定化電源装置)としての利用も可能だ。

Super Powerシリーズは、フルデジタル制御技術によって、部品点数を削減し、小型・軽量化、高効率化、高機能化を果たしたUPSだ。環境に合わせて運転モードが自動で切り替わる機能を持ち、例えば「エコモード」に設定していれば、入力が安定しているときには商用給電になってインバータを停止、効率を98%以上に保つ。電圧の異常を感知した場合は、無瞬断で給電品質優先モード(常時インバータ運転)に切り替わる。正常に戻ったと判断されれば、自動的に元のモードに戻って無駄を減らす。

バッテリーは、装置前面からホットスワップで交換可能だ。保守バイパスユニットを搭載することで、給電しながら電源ユニットを交換することも可能。増設バッテリーを用いて、停電保持の長時間化も可能である。

別売のUPS電源監視ボードを搭載すれば、電力の使用状況をネットワーク経由で確認できるほか、スケジュール運転にも対応し、電力削減を図ることができる。またユタカ電機では、各種オンサイト保守サービスパックや無償保証サービス延長パックも合わせて販売している。

また、同社は、米GEの国内パートナーと認定され、GEグループの電源部門であるクリティカルパワー事業部の電源の輸入販売を4月より開始した。

同社が今回取り扱うAC-DCコンバータ、DC-DCコンバータは、省スペース、高機能であることと、幅広いラインナップが特徴。同社は単なる輸入販売にとどまらず、電源専門メーカーとしてのノウハウを生かした提案やGE製品を利用したカスタム電源開発の受託なども行う予定。さらに、GEの国内パートナーとして日本市場のニーズを取り入れた製品開発などにも取り組みたいとしている。