多摩美術大学は26日、2014年4月に美術学部を改組し、新たに「統合デザイン学科」と「演劇舞踊デザイン学科」を開設することを発表した。
同大学では、これまで美術学部と造形表現学部(夜間)の2学部体制で教育研究を行ってきたが、今後は美術学部1学部10学科体制で教育研究の充実と高度化を図っていくという。現在、「統合デザイン学科」と「演劇舞踊デザイン学科」を2014年4月に開設するために文部科学省へ「届出」設置手続きを進めており、今後、新学科の情報は特設サイトに随時掲載されるとのこと。
統合デザイン学科
「統合デザイン学科」は、コミュニケーションやプロダクトに限らず、その他の領域を含め横断的に学ぶための新たなデザイン教育の場という位置づけ。募集人員は120名。上野毛キャンパスで4年間学ぶ。就任予定教員には、プロダクトデザイナーの深澤直人氏をはじめ、アートディレクターの永井一史氏、インタフェースデザイナーの中村勇吾氏、アートディレクターの佐野研二郎氏らが名を連ねる。卒業後の進路は、製造業をはじめ、広告・情報・サービスなど、様々な企業のクリエイティブ部門や企画部門、開発部門などへの進路や、デザインをコアにしたビジネスを自ら起業することなどを想定している。
演劇舞踊デザイン学科
一方、「演劇舞踊デザイン学科」では、舞台上演を支える感性豊かな身体の表現者、また創意豊かな劇場空間を演出するデザイナーを育成することを目的としている。募集人員は80名(演劇舞踏コース50名、劇場美術デザインコース30名)。上野毛キャンパスで4年間学ぶ。就任予定教員には、劇作家・演出家・役者の野田秀樹氏をはじめ、舞踏家の勅使川原三郎氏、舞台美術家の金井勇一郎氏らが名を連ねる。卒業後の進路は、劇団、舞踏団、俳優プロダクション、また劇場施設、舞台制作会社、ディスプレイなどのデザイン会社への進路や、自ら劇団・舞踏団などを主宰することなどを想定している。
なお、現在、新学科開設の特設サイトでは、深澤直人氏、永井一史氏による対談の模様が公開されている。