日本IBMは4月26日、仮想スイッチや物理スイッチを問わず、数台規模からデータセンター間を横断する数千台規模の「IBM System Networkingスイッチ」を効率的に一元管理できる、ネットワーク管理ソフトウェア「IBM System Networking Switch Center」(SNSC)を、同日から出荷開始すると発表した。同製品の最小構成価格は、11万800円(税別)。

「IBM System Networkingスイッチ」は、サーバ上の仮想マシンの移動を検知し、ネットワークを自動的に再構成する機能「VMready」を標準搭載しており、「SNSC」を活用することで、管理の負荷を抑えながら、サーバからネットワークまでを含めた仮想化環境の運用を簡素化し、最適化できる。

「SNSC」はネットワークにつながったIBM System Networkingスイッチを自動検出し、それらを一元管理できるソフトウェア。

スイッチの資産管理、稼働状況監視、性能監視、構成定義、バックアップ、ファームウェアの適用といったさまざまな運用管理作業を遠隔地から実施したり、スケジューリング機能によって、管理を自動化させたり、電子メールを送信するSMTPサーバーと連携して障害情報をメール通知させることができる。

同社によると、例えば、1000台以上のスイッチを運用する大規模な環境においては、ネットワークの運用管理にかかる作業負荷を約80%低減でき、また、VMware vCenterと連携させれば、管理コンソールであるVMware vSphere Clientの画面から、VMwareの仮想化環境と物理スイッチを一元管理できるという。

さらに、IBM Systems Directorなどの管理ソフトウェアと連携させれば、IBM Systems Directorの管理画面から、サーバーとネットワークを一元管理することができる。