米FileMakerは、フォレスター・コンサルティングが行ったレポート「FileMakerプラットフォームに関するTotal Economic Impact(TEI)」について紹介し、FailMakerプラットフォーム上で作成したカスタムiOSソフトウェアのROI調査結果について発表した。

フォレスター・コンサルティングは、FileMakerプラットフォームを利用して開発したiPad/iPhone向けのカスタムソリューションから受ける経済的効果について、投資対効果(ROI)の視点から検証を行った。同社がFileMakerの顧客企業のアプリケーション開発チームに対してインタビューを行ったところ、投資はソリューションの作成から3カ月で回収でき、2年間で289%ものROIを達成したことがわかった。

このレポートでは、開発者の時給、開発時間、現行のプロセスや別の開発手法を使った時と比べて削減できる時間などを見積もることができるフレームワークも提供されている。

インタビューの対象となった企業は、大型のイベント展示会や会場施設などを運営する事業を営んでおり、iPadから利用できるFileMakerソリューションをバックオフィスのデータベースと連携させ、従来は紙ベースで行なっていた注文処理を自動化したことにより、経費と時間を削減することに成功した。

FileMakerによるアプリケーション開発のメリットは、次のようにまとめられている。

  • モバイルアプリケーションの開発がほかの手法よりも短期間で済んだ
  • iPad/iPhone向けのカスタムiOSソリューションの投資回収は3カ月だった。
  • 2年間のROIは289%だった。
  • 現場でiPadに入力したデータがバックエンドのシステムに同期されるシステムは、コミュニケーションの向上やエラーの削減につながり、従業員の生産性を向上させた。
  • アプリケーション開発のためのFileMakerソフトウェアライセンスとハードウェアの費用は、ほかの手法と比べて小さく済んだ