富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、オープンソースソフトウェア(OSS)のミドルウェア製品を対象に、技術支援を行う「OSSミドルウェアサポート・サービス」を提供しているが、これにニーズの高まっているOSSを対象としてサービスを拡充し、4月17日から提供を開始した。
富士通SSLによれば、OSSを活用するケースが増えている一方で、信頼性やセキュリティ、サポートなどを懸念して二の足を踏んでいる企業も多数あるという。OSSの中でも、特に手厚いサポートが必要とされるのはミドルウェアであり、同社は2008年より専用のサポートサービスを開始している。
従来、本サービスでは、Apache HTTP ServerやPostgreSQLなど導入実績の多いOSSミドルウェアを対象にしていたが、最近はコスト削減を目的に、クラウドプラットフォーム、運用監視、認証基盤、セキュリティ対策などをOSSで実現したいという要求が増えているという。そこで同社は、当該のOSSをサポート対象に加えて、総計60種類以上のOSSに対応したサービスとして刷新した。
次のリストは、対象となるOSSの例である。その他のOSSについては、同社に問い合わせていただきたい。
- クラウド基盤 Eucalyptus
- 開発支援 Apache Ant、Apache Subversion、Redmine
- 運用監視 Zabbix、Nagios、Cacti、RRDtool
- クラスタリング Heartbeat、Pacemaker、DRBD
- メールサーバ Postfix、qmail、Sendmail、Dovecot
- バックアップ Bacula、rsync
- ファイルサーバ Samba
- ネットワーク BIND、Squid、ProFTPD、vsftpd
- 認証基盤 OpenAM、OpenLDAP、FreeRADIUS
- セキュリティ OpenSSH、OpenSSL
- Webサーバ Apache HTTP Server、nginx
- APサーバ Apache Tomcat、JBoss Application Server、GlassFish
- DBサーバ PostgreSQL、pgpool-II、MySQL Community Edition、SQLite、memcached
- 全文検索 Apache Solr、Apache Lucene
- ライブラリ Apache Commons、Apache Log4j、jQuery、Apache POI、iText
- スクリプト言語 Perl、PHP、Python、Ruby
- フレームワーク Apache Struts、Spring Framework、Seasar2、Ruby on Rails、MyBatis、Hibernate、Apache CXF
- CMS Alfresco Community Edition、Drupal、WordPress、Moodle、Liferay Portal Community Edition
同社では、「Bronze」(対応件数年間10件)、「Silver」(対応件数無制限)、「Gold」(対応件数無制限、性能改善支援もサポート)の3種類のメニューを用意しており、価格(税別)は「Bronze」が50万円~/OSSミドルで、その他が個別見積もり。