富士ソフトは10日、Notes からSalesforceへのマイグレーションを自動化するパッケージとして「オートマイグレーションfor Notes」を開発したと発表した。同製品は6月より提供を開始される予定。
発表会では、富士ソフト株式会社 常務執行役員 野澤仁太郎氏、株式会社テラスカイ 代表取締役社長 佐藤秀哉氏、株式会社セールスフォース・ドットコム 専務執行役員 保科実氏が登壇した。
製品の背景として、野澤氏は「Notesからのマイグレーションを検討しているユーザは多いが、二の足を踏んでいるユーザが多い」と指摘。「移行コストや慣れ親しんだインタフェースへの抵抗、そしてNotesと移行先の両方の技術を理解しているベンダーが少ないことが要因だ」と強調した。
その上で「富士ソフトには、50名以上を超えるNotes技術者とSalesforce技術者がいる。オートマイグレーションfor Notesを利用することで、移行におけるコンサルティングからデータ移行までオールインワンで提供できる」と述べた。
同製品は、設計情報を抽出する「オートマイグレーションEngine」と、その設計情報を取り込み、Salesforce 上へ反映する「オートマイグレーションEditor」から構成される。
「オートマイグレーションEditor」については、テラスカイのSalesforce画面設計ツール「SkyVisualEditor」を採用し共同で開発を実施。これまで取り組みが難しかったLotus Notes/Domino からSalesforce への自動マイグレーションを実現し、短期間、低コストでの対応が可能になるとしている。
価格はマイグレーションのコストによって変動するとし、6月に正式に発表する予定。同製品の販売目標は75社に導入、売上目標を2016年3月末の時点で10億円としている。