富士通は4月8日、仏RunMyProcessとの間で同社の全株式を取得する契約を締結したと発表した。RunMyProcessは、2007年に設立されたベンチャー企業。クラウド、オンプレミスを問わず、さまざまなサービスを組み合わせてシステム構築できるクラウド型の統合プラットフォームを提供している。

RunMyProcessは、45ヶ国で300社以上の顧客利用実績、25ヶ国53社のクラウドインテグレーターとの協業実績があるという。2009年にはGartnerの「Cool Vender」にも選出されている。

富士通は今回の買収に関して、「当社がグローバルなクラウドサービスを継続的に拡充していく意思を示すものです。クラウドとお客様環境に存在するサービスや資産を組み合わせることができる新しい付加価値を、当社クラウドサービスに追加したことは大きなステップであり、グローバルなクラウド市場における当社の地位をさらに向上させるものとなります」と説明している。

RunMyProcessのWebサイト

富士通は併せて、クラウドビジネスの拠点「グローバルソフトウェアセンター」をシリコンバレーに設立することも発表。グローバルソフトウェアセンターにて、RunMyProcessのサービスをはじめとするクラウドサービスのビジネス拡大、およびさらなるポートフォリオの拡大を行い、「クラウド事業をグローバルでさらに強化していく」と強調している。