今日は4月1日、すなわちエイプリルフール。朝から職場や学校で、「嘘」をつかれて、まんまとだまされてしまった人もいるのでは?
Web業界では、「エイプリルフール」に大がかりなウソ企画を行うのが毎年恒例となりつつある。今年も各社こぞって、ユーザーを愉快にだまそうとネタ合戦を繰り広げているので、そんな愉快な「エイプリルフールネタ」を紹介していこう。
バイドゥ、日本語変換機能を搭載した“しめじ”を開発
まずは、バイドゥ。同社は、400万ダウンロードを突破し、多くのユーザーに愛されているAndroid向け日本語入力アプリケーション『Simeji』関係の特設サイトを公開している。このサイトで同社は、Simejiアプリ自慢の高精度の予測変換機能を移植した、本物の"しめじ"(名前は『Simeji NEXT』)を開発することを特設サイトでアナウンスしている。
Simeji NEXTは、加熱前、調理前のしめじの内部でAndroid向け日本語入力アプリ「Simeji」が動作するという新開発の製品。しめじ内部の繊維菌糸組織が発する微弱電流を用いることで、高い予測変換精度を実現している……という。同社の矢野りん氏への開発インタビューも掲載されており、しめじの選定作業のため、毎日しめじを食べ続けていたなどの苦労話が語られている。
しめじらしい弾力を楽しみながら、日本語を変換してくれる、そんなしめじが存在するなら実際に触ってみたいが、具体的な配布開始時期は「未定」となっている。
さくらインターネット、データセンターを電脳要塞にリニューアル
さくらインターネットは、同社が北海道石狩市に開設しているデータセンターのリニューアルを特設サイト上で発表した。
このリニューアルに際して、テレビアニメ「とある科学の超電磁砲<レールガン>」に登場する能力者たちがデータセンターの運営に協力。御坂美琴の発電能力でサーバーの電力供給を行い、そのバックアップとして「妹達(シスターズ)」がサーバールームの巡回を行うなど、能力者たちの力がフル活用されている。
これは「とある科学の超電磁砲<レールガン>」のテレビアニメ(2期)放送開始を記念したコラボ企画。同作に登場する能力者が持つ能力を活用したデータセンター「とある科学の電脳要塞<データセンター>」として生まれ変わり、同社のPRキャラクターである「桜葉愛(さくらはあい)」がこのデータセンターのセンター長に就任したものの、某巨大掲示板の書き込みにショックを受け……といった導入で始まる小説も掲載されている。
仮面ライダーシリーズ「ショッカー」がサイボウズ製品を導入
グループウェアメーカーのサイボウズは、仮面ライダーシリーズでおなじみの世界征服を企てる悪の秘密結社「ショッカー」(本社:所在地不明 代表:首領)が、中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office on cybozu.com」を導入したことを特設サイトで発表。その経緯や導入に至った理由をつぶさに解説している。
ショッカーが同製品を導入した背景は、導入事例インタビューにて詳しく紹介。これまで長く同じメンバーでチームを組んでいたので、結束力は高く、直接的なコミュニケーションだけでやり取りが成立していた。しかし蜘蛛男が仮面ライダーに倒されてからは状況が一変。上司の怪人やチームメンバーの戦闘員が毎週変わってしまう状態が続き、うまく連携が取れなくなってしまった。同グループウェアの導入により「お互いが「世界征服」に向けて協力し合う空気」が出来上がったという。サイボウズ側が用意したプレゼンテーション資料まで公開されているので、世界征服をもくろんでいない企業にとっても参考になるかもしれない。