NTTデータは1日、金融機関向けに携帯電話回線を利用して勘定系取引や通帳記帳などが行える「可動式端末システム」の提供を、同日より開始すると発表した。

同システムは、金融機関が有事の際も事業を継続できるよう開発されたシステムで、無線を利用して入出金や解約などの勘定系取引を行えるほか、モバイル通帳プリンタを利用して通帳記入が可能となっている。

可動式端末のシステム構成

特徴として、有事の際にも迅速にオンラインによる業務再開を行うことができ、従来の店舗設置端末と比較し安価かつ持ち運び可能なシステムであるため、端末を持ちまわる形で複数の仮設店舗を運営することができる。

また、既存勘定系システムに対し、ホスト連携サーバを経由する勘定系接続方式を採用しているため、勘定系システムへのシステム改修を最小限に抑えて、可動式端末システムを構築することが可能。

携帯電話回線を用いた無線接続のみでなく、既存回線を用いた有線接続にも対応しているため、無線・有線、双方による利用ができる。

なお、同システムは、可動式端末(ノートPCおよびモバイル通帳プリンタ)と、ホスト連携サーバおよびこれらを接続する携帯電話回線で構成されている。