公文教育研究会は4月1日、子どもをテーマにした浮世絵を中心に、同社が所蔵する約1,800点の浮世絵を公開するWebサイト「くもん子ども浮世絵ミュージアム」をオープンした。

Webサイト「くもん子ども浮世絵ミュージアム」。浮世絵は「キーワード」「年代」「カテゴリー」等で検索することも可能

文学ばんだいの宝 末の巻 一寸子花里 弘化頃

本サイトでは社会貢献の一環として、同社が子どもの教育の研究のために収集してきた文化研究史料の中から、「子ども浮世絵」(子ども絵、母子絵、子ども物語絵、おもちゃ絵の総称)を中心に約1,800点を公開する。作品には絵師や時代といった基本情報のほか、テーマ、背景、作品内に描かれている文章や場面情報などの解説もあわせて掲載される。

また、これらの作品画像は、浮世絵の研究、出版、テレビ番組制作、イベントといった使用目的でダウンロード購入することも可能。価格はSサイズ(ハガキサイズ前後)で5,000円、Mサイズ(A4サイズ前後)で8,000円となっている(いずれも税別)。

同社はフランスの歴史学者フィリップ・アリエスの絵画資料を用いた中世ヨーロッパにおける子ども研究に触発され、1986年から子どもの文化研究史料として子どもに関連する浮世絵版画を中心に収集と研究を進めてきた。これらの「子ども浮世絵」は美術品としての価値とともに、描かれた時代の歴史、教育、文化などを知るための貴重な史料でもあるという。