石巻市と富士通マーケティングは29日、地域連携の強化と地域発展を見据えた情報発信を目的とし、クラウド基盤サービス「AZCLOUD IaaS」環境上にCMSを構築し、4月1日より同市のホームページをリニューアルオープンすると発表した。新しい市のホームページを情報発信ツールとして活用し、住民の生活に必要な各種情報や復興情報、観光情報などを発信する。

画面イメージ図

同市は、2005年4月の旧石巻市と河北、雄勝、河南、桃生、北上、牡鹿6町との合併により、人口16万人を超える規模となり、地域の連携強化と発展のためのポータルサイトとして、新しいホームページの作成を目指しており、従来のページは住民向けコンテンツは充実していたもののシステムが老朽化し、アクセス集中の負荷によりシステムがダウンするなどの現象が発生し、必要なときに必要な情報が提供できなくなっていた。

また、発信する情報の増加に伴い、日頃のホームページの管理や作業負荷も大きくなっており、タイムリーな更新を行いたいというニーズがあった。

そのため、利用者の視点に立った誰にでも使える利便性の高いホームページの作成に向け情報量が多くても運用しやすいCMSの構築を必要し、災害時などの非常時でも住民への情報提供が継続して行えるよう、庁舎内に保有しないサービス提供型のシステムを検討していた。

運用イメージ図

操作性、デザイン性、Webアクセシビリティ対応などサイト訪問者が利用しやすく、大規模災害時の継続的な情報発信や職員の運用負荷軽減が実現できるものとして、同社グループのWebコンテンツ管理システム「WebコアEnterprise」をクラウド環境上に構築。

同社は、今回のクラウドCMSを核とした情報ポータル構築支援サービスや住民向けソリューションを積極的に展開し、自治体や団体の住民サービス向上を支援していく。