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GoogleとMPEG LAは3月7日(米国時間)、VP8および初期世代のVPxビデオ圧縮技術の特許に関して合意に達したと発表した。VP8はGoogleが採用を進めている動画技術。同社のWebサービスやWebブラウザChromeでデフォルト対応させることで普及を狙っている。

GoogleとMPEG LAが合意に至ったことで、VP8の採用にはずみがつく可能性がある。OSS系のブラウザはこれまでVP8をサポートしてきたが、商用ベンダは特許に関する状況が不透明といった理由からVP8の採用に慎重な態度をとることが少なくなかった。MPEG LAと正式に合意に至ったことで、今後VP8の普及が進む可能性が高まった。

GoogleはVP8の処理をハードウェア的に実施するためのチップの開発にも取り組んでいる。現在この分野ではH.264が採用されることが多いが、今後はVP8に対応したWebサービスやアプリケーション、デバイスが登場するケースが増えるものとみられる。