Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

Firefoxはメモリの消費量を削減する取り組みMemShrinkに継続して取り組んでおり、これまで何度か大きな成果を挙げている。3月7日(米国時間)の報告「MemShrink progress, week 89-90」では、長い間問題とされていた画像のデコード問題に大きな進展があったことが報告された。

Firefoxは画像を含むページを読み込むと、画像をメモリ上に展開する。表示が別のタブに移ると展開した画像データは解放される。元のタブにフォーカスが戻ってくると、再びメモリ上に画像データを展開する。

古いFirefoxでは展開した画像データを保持し続けていたが、これは大量のメモリ消費を引き起こすため、現在では積極的に破棄する仕組みになっている。それでも展開した画像データが消費するメモリ量は多く、「展開した画像データ問題」は長らく解決すべき課題とされてきた。

今回、この問題に大きな進展が見られたという。Firefoxで表示すると3GBほどのメモリを消費する画像だらけのページを例に上げ、改善後のFirefoxで開くと600MBほどしかメモリを消費しなくなったことが紹介されている。従来のFirefoxではページを開くと3GBのメモリを消費し、うち2.7GBほどが展開された画像データになっているという。

改善後のFirefoxでは、ページを読み込むと一旦2.8GBまでメモリを消費するものの、すぐに600MBほどまで圧縮。ページをスクロースさせても700MBほどまでしかメモリ消費が増えないとされている。今回の改善でページの表示がスムーズになるほか、特にメモリ容量の少ないデバイスでの快適さが向上する。