NECおよびNECフィールディングは、小松製作所の本社ビルに対し、オフィスの消費電力を見える化する省エネオフィスサービス「エネパル Office」を納入したと発表した。

小松製作所では、本社ビル各フロア(2~10階)の分電盤に電力センサー37台を設置し、空調機器、照明機器、およびコンセントに接続した機器の消費電力量を見える化。また、温度センサー39台を屋上や各フロアに設置し、外気温・室温のきめ細かな把握を実現した。これらセンサーから収集したデータは、NECのデータセンタに蓄積する。

「エネパル Office」の利用イメージ

すでに昼食時間や休日における想定以上の電力使用状況の把握や、空調機器の運転開始時の消費電力が高いことに着目し、始業時間の30分前に空調を入れる運転方式に見直すことで、始業後の消費電力量の急激な上昇を抑制可能とするなどの導入効果を確認済みだという。

同社では、あらかじめ設定した消費電力量の目標に対する進捗状況、前月・前年同月実績からの増減などを管理者のパソコン画面に表示。また、対象フロアにおける過去の電力消費の傾向やセンサー情報を基に自動診断を行い、電力使用の問題点や更なる省エネに向けた改善点など約600種類のアドバイスを表示し、目標達成のための対策立案をサポートする。