アクロニス・ジャパン(アクロニス)は2月15日、丸紅及び丸紅情報システムズが、業務継続計画(BCP)の一環として構築したバックアップセンターと同社既存データセンターにおけるバックアップソリューションに、アクロニスの製品を採用したと発表した。

システム構成図

アクロニクスによると、丸紅のバックアップに関わる課題としては、D2D2T(ディスク⇒ディスク⇒テープ)の形態で行っているバックアップ処理において、D2Dで12時間、D2Tで12時間の合計24時間を要していたことや、個々のサーバのバックアップスケジュールを管理できなかったこと、バックアップの処理が集中するあまり一部のバックアップ処理が失敗していたこと、復元の際にバックアップデータ量のほぼ倍の空き容量が必要であったことなどが挙げられていたという。

また、BCP強化を目的として、既存データセンターとバックアップセンターとのデータの同期を可能にするバックアップシステムを構築しなければならなくなったうえ、オンライン状態でもデータを取得できるよう、ファイルベースではなくイメージベースのバックアップが必要などの課題を抱えていた。

丸紅及び丸紅情報システムズは、これらの課題を解決するため、「Acronis Backup & Recovery 11 Virtual Edition」を導入。その結果、今まで24時間かかっていたバックアップは、3時間半に短縮し、途中でバックアップが止まるというような障害がなくなると同時に、システム領域のオンラインバックアップが安定して稼働することでシステム全体の健全性向上を実現したとしている。

そのほか、導入評価のポイントとして、コマンドラインからのバックアップジョブの起動も可能で、細かいバックアップ/復元の指示を出すことが可能になり、復元の際に必要な空き容量が半減されたという。