インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、機器(サービスアダプタ)を無償提供し、機能に課金する新しいビジネスモデルを、ネットワークサービスとして提供すると発表した。
IIJはこのモデルにより、自動接続、完全管理の仕組みをOEM提供するためのネットワーク管理サービス「SACM」に、新たに「レシピ」機能を追加し、サービス事業者向けに2月14日より提供を開始する。
本サービスは、VPNや無線LANの機能などを「レシピ」と呼び、顧客が必要とするレシピだけをSACMシステム側から、新開発のサービスアダプタ「SA-W1」を無償提供、月額課金を行うもの。機器を購入せずに、必要な期間だけ、必要なネットワークを安価に構築できるため、既存のVPNサービス等と比較して、低価格な料金で提案が可能となる。
サービスアダプタ(SA-W1) |
第一弾として提供されるレシピは次のとおり。
レシピ名 | 提供機能 |
---|---|
IPsec-VPNレシピ | 各種回線に対応したインターネット接続とVPNによる拠点間通信機能を提供 |
無線APレシピ | PCやスマートデバイスが無線LANに接続するためのアクセスポイント機能を提供 |
また、ネットワークを構築するのに必要な機器と機能、そして容易にネットワークの設定ができる構成テンプレートを、IIJからサービス事業者に一括で提供。サービス事業者は構成テンプレートの変数に必要なパラメータを入れるだけで、迅速にネットワークを構築できる。
今後は、「L2-VPNレシピ」、「LTE+3Gモバイルアクセス冗長レシピ」、「mrubyスクリプトレシピ」や「WAN高速化レシピ」等の提供を予定している。