キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズの新製品として、CAD/GIS(地理情報システム)図面向けの「iPF765/iPF760」と学校の教材/掲示物向けの「iPF750 School」、流通/小売業向けの「iPF750 Poster」の計4機種を、1月21日より発売すると発表した。

「imagePROGRAF iPF765/iPF760」

「iPF765/iPF760」は、A0ノビ(36インチ)用紙サイズに対応した5色モデルで、CAD/GIS図面やポスター、一般オフィスの掲示物など幅広い大判プリントニーズに対応。A0サイズを約46秒で高速出力できることに加え、印刷中も交換可能なインクタンクを採用する。

新たに、図面出力ワークフローの効率化を実現するソフトウエア「imagePROGRAF Direct Print&Share(DPS)」を用意。PDFなど各ファイルをパソコンで開く際に、専用アプリケーションとプリンタドライバを起動する必要がなく、DPSのプレビュー画面で内容を確認し、簡単に印刷できる。さらに異なる形式のファイルの印刷指示や用紙サイズ、給紙方法などの詳細印刷設定も一括で行える。

また、DPSからクラウドサービス上にファイルをアップロード/ダウンロードでき、遠隔地や複数拠点にいる建築、設計会社およびその顧客らがモバイル端末などでも最新情報を即時に共有可能。これらにより図面出力ワークフローの効率化を実現する。

さらに、従来機種「iPF755/iPF750(2009年4月発売)」に搭載している「管理者モード」をさらに強化し、ハードディスクドライブ内にあるファイルの再印刷や、インタフェース(USB、LAN)からプリンタへの不正アクセスを管理者が制限する。これによりネットワーク環境でのプリンタの不正使用や情報漏えいの防止など、情報セキュリティーの管理・運用を強力にサポート。管理者向けのセキュリティ機能を強化することでにより、建設、製造、官公庁、出力センター、大手企業などにおける大判プリント業務の効率性や利便性を向上する。

製品の価格は、「imagePROGRAF iPF765」が64万8,000円、「imagePROGRAF iPF760」が39万8,000円(いずれも税別)。