Googleは12月13日、「Googleマップ」のiPhone版をリリースしたことを発表した。同日の13時過ぎよりApp Storeに登場。無償でダウンロードできる。
グーグル プロダクトマネージャー 牧田信弘氏 |
今回リリースされたiPhone版Googleマップは、Android版に比べて一部機能が外されているものの、UIを新たに設計し直しており、「シンプルなデザインでありつつも、関連情報を迅速かつ簡単に確認可能なうえ、地図ができる限り広く表示される」(グーグル プロダクトマネージャー 牧田信弘氏)よう工夫されている。
都内で行われた説明会では、デモを交えながらアプリの基本機能が紹介されたので、その様子を簡単にご紹介しよう。
2本指で3D表示
発表会で牧田氏はまず、同アプリの地図がベクター形式で描かれており、拡大縮小が滑らかに行えることを説明。さらに2本指を開いてドラッグすることで、地図が3D表示になり、表示角度を変えられるほか、2本指を回転させることで地図の方角を変えられることを示した。
GoogleアカウントでPC版Googleマップとも同期
検索では、サジェスト機能が搭載されており、単語の一部を入力するだけで検索候補が表示される。何も入力しない状態でも、履歴や登録地点の一覧が表示されるため、よく行く場所はすぐに見つけられるという。
同アプリはGoogleアカウントを利用して、PC版Googleマップと同期をとることも可能。牧田氏は、「PCからお店を検索したものの時間がとれずに詳細を確認できなかったとしても、iPhone版Googleマップから履歴を確認すれば、すぐに目的の場所を見つけられる」と利用例を示した。
関連情報が集約された「情報シート」、店内写真の確認も瞬時に
検索を行うと画面の下に「情報シート」が表示されるようになる。例えば、店舗を検索したのであれば、店名や現在地からの移動時間などが確認できる。さらに「情報シート」をタッチすることで、SNSでの情報共有や店舗への電話なども1タッチで行えるようになる。ストリートビューや店内写真の確認に移ることも可能だ。
また、「ワインバー」のようにジャンルで検索した場合など、候補地が複数あるケースでは、詳細情報の表示部分を左右にスワイプすることで次の候補地の情報に切り替えることができる。
詳細情報部分をスワイプすると、次の候補地に移る(上の画面は「開花屋」の検索結果だったが、この画面では「ワインバー」で再検索している)。合わせて、上部のピンの位置も遷移する |
口コミの確認も1タッチ。長い文章は途中で切れているが、タップすれば全文を確認できる |
ルート案内も充実、路線図もすぐに確認できる
情報シート右下の移動時間部分をタッチすると、ルートの詳細が表示されるようになる。電車での移動を選択しているのであれば乗り換え情報が表示され、車での移動を選択しているのであれば、ナビゲーション画面に遷移する。
ナビゲーション画面では、進路変更が必要な場所や渋滞状況などを確認できる。画面上部をスワイプすれば、次の進路変更地点を表示させることも可能。渋滞状況は、緑、オレンジ、赤の3種類で表示される。
画面右下にある、3つのドットが表示されたボタンをタッチすると、地図の表示形式を切り替えることができる。メニューには、「交通状況」、「路線図」、「航空写真」、「Google Earth」の4つがあり、Google Earthを選んだ場合は、Google Earthアプリケーションが起動する。
誤りを見つけたら、シェイクですぐにフィードバック
そのほか、検索ボタンの横にある人型のアイコンをタッチすることで、IDにひもづいた情報を表示させることができる。「自宅や職場を登録しておけば、現在地からのルート検索をより簡単に行える」(牧田氏)。
そのほか、「常にユーザーの利便性向上に努めている」(牧田氏)同社では、今回リリースしたアプリにもフィードバック機能も搭載。端末をシェイクする(振る)ことで、同機能が起動し、簡単にフィードバックを行うことができる。地図情報の誤りから、"店舗やスポットの情報、アプリケーション自体に対する要望まで、幅広くフィードバックを受け付けており、牧田氏は「"現地まで行ったのに、お店が営業を辞めていた"というような残念な思いをした場合も、ぜひその情報を送ってほしい」と、さらなる改善への協力を呼びかけた。