ニールセンは12月10日、スマートフォンの利用動向をレポートする同社の新サービス「Mobile NetView」のパイロットデータを発表した。Mobile NetViewは2013年より、日本市場での提供を予定している。なお、同サービスではiOS端末も計測対象となるが、今回のパイロットデータではiOSの利用状況は含まれていない。
発表によると、Androidスマートフォンでインターネットを利用するユーザーと、PCでインターネットを利用するユーザーでは、インターネットの利用時間、利用頻度ともにAndroidスマートフォンユーザーの方が多いという。2012年9月のAndroidスマートフォン利用者1人あたりのインターネット利用時間は1492分、PC利用者のインターネット利用時間は1301分となっている。
Androidスマートフォンにおけるインターネット利用時間の内訳では、ブラウザを介しての利用時間が1人あたり572分で、アプリケーションによる利用時間は920分と1.6倍も多い。Androidスマートフォンでは、ブラウザではなく専用のアプリケーションでインターネットサービスを利用する傾向が強いことがわかる。
インターネットの利用頻度を表す「セッション数」をみると、PC利用者の月間1人あたりのセッション数は46回なのに対し、Androidスマートフォン利用者は161回と3.5倍高くなっている。セッションごとの平均利用時間はPCが28分で、Androidスマートフォンが9分。
スマートフォンにおけるセッション数の内訳は、アプリが105回なのに対してブラウザは56回で、利用時間と同様にアプリからの利用が多い。
また、PC利用者が1人あたり月間2565ページをブラウザ上に表示するのに対し、Androidスマートフォン利用者のページビューは1534ページ。このことから、ブラウザ上に表示される広告媒体としては、PCサイトの方が優位であると同社では分析している。