豊田通商は11月26日、メキシコの中南部において新たな鋼材加工センターとして「トヨタツウショウプロセッシングデメキシコ」(TTPM)を設立すると発表した。また、メキシコ北部において、すでに稼働中の鋼材加工センターである「テクノスチールプロセッシングデメキシコ」(TSP)へ約2億円を増資し、加工能力を増強する。
TTPMの所在地はメキシコ サンルイスポトシ州、設立は2012年10月で操業開始は2013年8月を予定、主な事業内容は鋼板類(ステンレス中心)の加工・販売、設備仕様は大型スリッター1基、ミニスリッター1基で加工能力は年間5万トン、資本金は約8億円、株主構成は豊田通商株式会社50%、豊田通商アメリカ50%となっている。
TSPの所在地はメキシコのヌエボレオン州、設立は2002年6月で操業開始は2003年4月、主な事業内容はメキシコ国内外での電磁鋼板・二次加工製品の製造・販売、資本金(増資後)は約3億4000万円、株主構成は豊田通商62.22%、豊田通商アメリカ33.50%、JFE電磁鋼板4.28%となっている。
同社はこれにより、メキシコ全土における鋼材加工事業の展開を加速し、材料の調達から供給までの一貫したサービス体制を構築するとしている。